-マグネシウム-


マグネシウム

マグネシウムの効果効能

マグネシウムは人体の全ての細胞にあって、300種類以上もの酵素の働きを助け、糖や脂肪の新陳代謝で重要な役割を果たしている必須ミネラルです、マグネシウムが不足すると脳にも身体にも力が入らず慢性疲労やうつになります。特に中高年の人は加齢によりマグネシウムの腸からの吸収率が下がる一方、腎臓からマグネシウムを排泄しやすくなりますので、マグネシウム不足に陥りやすいので注意が必要です。

マグネシウムは膵臓からのインスリンの放出にも機能にも不可欠ですので、不足すると糖尿病を発症しやすく、逆に糖尿病の人にマグネシウムを投与すると糖尿病が改善されます。マグネシウムはカルシウム、リンとともに骨の成分にもなります。


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マグネシウムは酵素を助ける

腸で吸収されたマグネシウムのうち、60%が骨に、26%は筋肉の細胞内に、残りの14%はカラダ全体の細胞に分布して、300種類以上もの酵素の働きを助けています。その働きは大体3つになります。

まず1つは筋肉になる、タンパク質合成の酵素を助けます。そして筋肉の収縮に関係している、カルシウムレベルの調整にも関係しています。マグネシウムが不足するとカルシウムが筋肉の細胞に入りすぎて、筋肉がけいれんを起こすのです。

2つ目は筋肉はブドウ糖をエネルギーにして、筋肉を動かしますが、余ったブドウ糖はグリコーゲンと呼ばれる、ブドウ糖がつながった物質に変えられて、筋肉に貯蔵されます。筋肉のブドウ糖が不足すると、グリコーゲンは再びブドウ糖に分解されて使われます。このブドウ糖代謝に関係する酵素の働きを、マグネシウムは助けるのです。

3つ目は人間の体のエメルギー源は、アデノシン三リン酸(ATP)と呼ばれる物質です。このアデノシン三リン酸(ATP)はブドウ糖や脂肪酸、アミノ酸を原料に生産されますが、この時使われる多くの酵素の働きも、マグネシウムは助けるのです。

マグネシウムはタンパク質合成にも必要

タンパク質が合成されるには、まず遺伝子がコピーされたリボ核酸(RNA)が、細胞内のリボソームと呼ばれる特別な場所に入らないと、タンパク質は生産されません。このリボ核酸がリボソームに入るのを助けるのが、マグネシウムなのです。

マグネシウムの糖尿病の改善作用

血液内の血糖値を調整するのは、膵臓で作られるホルモンのインスリンです。このインスリンの放出と、インスリンの機能にも、マグネシウムは関係しています。

アメリカで2型糖尿病の患者を調査したところ、多くの患者のマグネシウムレベルが、低いことが判明しています。

メキシコでマグネシウムレベルの低い糖尿病患者に対して、マグネシウムのサプリメントを使った治験が行われました。その結果マグネシウムは糖尿病を改善することが、証明されました。

マグネシウムは不足しやすいミネラル

マブネシウムは必須ミネラルで、全体重の約0.1%を占めています。食物から摂取されたマグネシウムは、腸で吸収されますが、通常マグネシウムの吸収率は約25%で、過剰な分は尿で排泄されます。もし食物からのマグネシウム摂取が少ないと、腎臓はマグネシウムの排泄を抑制します。

腎臓に病気がある人は、尿からのマグネシウムの排泄の抑制ができませんし、糖尿病やたくさん飲酒する人はマグネシウムの排泄が促進され、マグネシウム不足になります。

また中高年の人は、加齢により腸からの吸収が少なくなるうえに、尿から排泄しやすくなるため、マグネシウム不足に陥りやすいので注意してください。

マグネシウムが不足すると、最初は食欲不振や吐き気、おう吐、慢性疲労などですが、さらに進みますと、けいれんや震え、心臓発作、知覚マヒ、性格の変化などが起こります。

高マグネシウム血症

マグネシウムを過剰摂取しますと、「高マグネシウム血症」を起こします。高マグネシウム血症になると、のどの渇きやおう吐、下痢、腹痛、うつ、昏睡、心臓マヒなどを引き起こします。

高マグネシウム血症は、マグネシウムの過剰摂取以外でもなります。腎臓の悪い人は、過剰なマグネシウムを排泄できないため発症します、先ほど腎臓が悪い人は、不足しやすいとも述べましたが、腎臓が悪くなると、体内のマグネシウム量を調整できなくなるのです。

この他に、下剤や胃の制酸剤に多くのマグネシウムが含まれていますので、飲みすぎると高マグネシウム血症を起こしますので、注意してください。

改善が期待できる症状

心臓病 糖尿病 動脈硬化 高血圧 骨粗しょう症

マグネシウムを含む食品

昆布 ワカメ ゴマ アーモンド ゴボウ インゲン


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マグネシウムの飲み方

1日250mg~300mgを目安に食後服用してください。アメリカ国立衛生研究所(NIH)では上限を350mgにしています。過剰摂取すると高マグネシウム血症になり下痢、のどの渇き、嘔吐、うつ心臓マヒなどを引き起こします。また下剤や制酸剤にはマグネシウムを多く含みますので、飲みすぎると高マグネシウム血症になりますので注意してください。

またマグネシウムを摂る場合、カルシウムとのバランスを考えて一緒に摂ることを、おすすめします。マグネシウムとカルシウムは1対2の割合で摂るのが理想てきです。

糖尿病の方はお医者さまと良く相談してから使用してください。


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